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はじめに(※書籍より抜粋)
近年、いろいろな日本語の辞書が出版され、学習者も教師もたくさんの有益な情報を得ることができます。とはいっても、辞書を引けば知りたいことのすべてがわかるわけではありませんし、説明の言葉が難しく、学習者には理解が困難であることも珍しくないでしょう。
そこで、日本語教師にたえず求められることは、学習者が真に必要としていることを見抜いて、自分で言葉を分析し、学習者のレベルに応じて的確に説明する方法を磨くことです。しかも、教師も含めて教室にいる全員にとって理解できる言語が日本語しかない場合は、日本語で日本語を説明しなければなりません(事物や動作で言葉を説明することには限界があります)。
このような現状を踏まえて、本書は、特に初・中級レベルで説明が容易でない言葉を取り上げ、一般から寄せられた説明モデルとそれに対する講評を通して、どんなアプローチで説明すれば学習者にとって有益かを示したものです。
この本を通して、一人でも多くの方が自信を持って教壇に立てることを心から願っています。
二○○八年七月 選者を代表して
籾山 洋介 |